コラム

保護者として知っておきたいITセキュリティリテラシー 後編「位置情報の利用は慎重に」

前編にひきつづいて、子供たちを犯罪から守り、且つ子供たちに誤った利用をさせないために、まず保護者が今知っておくべき「ITセキュリティリテラシー」について紹介しています。

 

親子とスマホ

●位置情報に注意

スマートフォンなどからFacebookやTwitter、WeiboなどのSNS(Social Networking Service)に書き込み(投稿)を行なったり、写真を載せたりすると、投稿した場所や写真を撮影した場所がGPS機能によって第三者に特定されてしまう可能性があります。最悪の場合、ストーカー被害を受ける危険性があります。これはGPS連動機能による位置情報サービスを有効にしている場合や写真データに含まれるExif(EXchangeable Image File format)と呼ばれる付加的なデータにGPSによる位置情報が保存されている場合などに発生します。SNSなどに投稿する際や写真を撮影する際にはGPS連動機能をオフにするなどの注意が必要です。

●LINEやカカオトークなどのメッセージアプリ

若者を中心に日本だけでなく、アジアをはじめ世界各国で利用者を増やしているLINEやカカオトークは、スマートフォンなどで通話や「メッセージのやり取り(チャット)」を行なうサービスおよびそれを利用するためのアプリです。同時に複数人との通話やチャットができ、しかもスマートフォンの電話帳(アドレス帳)と連動することで電話番号を知っている相手を簡単に「友だち」として登録できる便利さから急激に普及しています。特にLINEは2013年7月時点で全世界の利用登録者数が2億人を超えている他、日本では10代のスマートフォン利用者の約90%がLINEを利用しているとの調査結果もあります。

LINEやカカオトークはただのメッセージアプリであり、それ自体に掲示板や「出会い系サイト」の機能はありません。しかし、「友だち」を増やしたい子供たちが、インターネット上の掲示板にIDを不用意に掲載して友だちを募集し、犯罪に巻き込まれてしまう事件が多発、社会問題として大きく取り上げられています。これは、IDが基本的に電話番号と同じであり、不特定多数の人の目にさらすものではないという大人にとっては当たり前のことを知らない子供たちが多いためと考えられます。保護者は、インターネットを介したバーチャルな「友だち」を増やすことの危険性とともに、IDを不用意に公の場にさらさないというプライバシー意識を子供たちに指導することが必要です。また、この問題の背景にある「(たとえバーチャルでも)友だちが多ければ多いほど、その人の価値が高まる」との誤った意識・価値観を変えさせることも必要でしょう。

メッセージアプリに関しては、子供たちが犯罪に巻き込まれるだけでなく、子供たちによる犯罪も発生しています。例えば、メッセージアプリ(と連動した掲示板)を介して知り合った男性を呼び出し、「美人局(つつもたせ)」で現金を脅し取った少年少女らのグループが逮捕された事件があった他、最近では広島でLINEに絡んだ未成年者たちによる殺人死体遺棄事件もありました。保護者は改めて子供たちのインターネット利用について充分な注意を払う必要があるでしょう。

インターネットトラブル事例集(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000173733.pdf

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